【10月1日 AFP】米ニューヨーク(New York)の国連本部で9月30日、パレスチナの旗が初めて掲揚された。9月の国連総会(UN General Assembly)での承認を受けた、象徴的な措置だ。

 赤、黒、白、緑からなるパレスチナ旗は、30日午後1時15分(日本時間10月1日午前2時15分)ごろに国連本部のバラ園に掲げられた。

 パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は、集まった多くの人々に向け、「この歴史的瞬間に、あらゆる場所にいる同胞に告げる。パレスチナの旗を高く掲げよ、われわれのアイデンティティーの象徴なのだから」と語った。

 国連総会は9月10日に、オブザーバーの地位を持つパレスチナとバチカン市国の旗を加盟国の国旗と並んで掲げる決議を採択。決議案には119か国が賛成し、オーストラリア、イスラエルや米国など8か国が反対、45か国が棄権した。イスラエルと米国は、平和の大義に資するものではないとして、パレスチナ旗の掲揚を非難している。(c)AFP