【9月29日 AFP】(一部更新)ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」との戦闘を続けるシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権を支援するため、同国での空爆の実施を検討していることを明らかにした。

 プーチン大統領は米ニューヨーク(New York)の国連本部で記者団に対し、「現在、検討しているところだ。われわれは、いかなる可能性も除外しない。だが、実際に行動を起こすのであれば、国際的な法律の規範を完全に尊重する形でしか行わない」と述べた。

 プーチン大統領は、この「規範」に従った空爆を行うためには、当事国の政府の要請、または国連安保理(UN Security Council)決議での承認が必要と指摘した。米国主導の有志連合がシリアで実施している空爆は、この「規範」を満たしていないことになる。

 一方でプーチン大統領は、シリアに地上部隊を投入する可能性については否定した。(c)AFP