【9月28日 AFP】中東エルサレム(Jerusalem)にあるイスラム寺院「アルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)」で28日午前、イスラエル警察とパレスチナ人との間で新たな衝突が発生した。今週始まるユダヤ教の祭り「仮庵祭(スコット、Sukkot)」を前に、さらなる混乱が懸念されている。

 同モスクでは、前日の27日にも衝突が発生しており、その後警察が配置されていた。

 イスラム教で3番目に重要な聖地である同モスクがある丘は、ユダヤ教徒らが「神殿の丘(Temple Mount)」と呼ぶ最も重要な聖地でもある。ユダヤ教徒が同地を訪問することは認められているものの、衝突を避けるため、礼拝は許可されていない。

 27日に発生した衝突には、8日にわたる仮庵祭の期間中、同モスクを「防衛する」準備を進めていたパレスチナ人たちが関与したとされ、モスク内で寝泊まりし、投石用の石をため込んでいたという。警察当局は27日の衝突について、マスク姿の若いパレスチナ人たちが「警察や国境警備隊に向けて石や花火を投げた」ため、「騒乱を鎮静化させる手段」を取ったと述べた。

 イスラム教徒らは、ユダヤ教徒の入場者の増加に警戒感を抱いており、施設の管轄をめぐる規則が変更されるのではないかと懸念している。(c)AFP