【9月28日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)は27日、プールDの試合が行われ、ルーマニアは10-44でシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2015)覇者のアイルランドに敗れたものの、試合後に恋人へプロポーズしたSHのフロリン・スルジウ(Florin Surugiu)は人生最大の勝利を収めた。

 アイルランドは、27歳のキース・アールズ(Keith Earls)が2トライを挙げ、ブライアン・オドリスコル(Brian O'Driscoll)氏の記録に並んだほか、トミー・ボウ(Tommy Bowe)が2トライ、ロブ・カーニー(Rob Kearney)とクリス・ヘンリー(Chris Henry)がそれぞれ1トライを決め、大量得点で勝利した。

 試合終了までの12分間プレーした後、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)のピッチに残ったルーマニア代表のスルジウは、W杯史上最多となる8万9267人の観客の前で恋人にプロポーズすると、相手の女性は「はい」と答えた。

 ルーマニア代表を指揮するウェールズ出身のリン・ハウエルズ(Lynn Howells)ヘッドコーチ(HC)は、ピッチでのプロポーズを止めたという。

 ハウエルズHCは、「やめるよう説得しようとしたが、結果的には見ての通りだ」とすると、「彼女はイエスと言ったね。私にしてみればロマンチックすぎる展開だが、彼女にとっては最高の数分間だっただろうね」とカップルを祝福した。

 この出来事は、多くの人にサッカーフランス代表のレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)元監督を思い起こさせた。ドメネク氏は、2008年の欧州選手権(Euro 2008)でチームがグループリーグ敗退に終わった直後のインタビューで、自身の進退について言及するのではなく、テレビ司会者だった長年の恋人のエステル・デニス(Estelle Denis)さんにプロポーズしたことで世間を騒がせた。デニスさんは恥ずかしさのあまり、その場で回答することを拒んでいた。(c)AFP