【9月26日 AFP】訪米中のローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(78)のアルバムが近々発売されることが明らかになった。法王は、宗教指導者らの間でロックスターと呼ばれていたが、本物のロックスターになる日も近い。

 11月27日にリリース予定のアルバムのタイトルは「Wake Up!(目を覚ませ)」で、法王は「リードボーカル」を務める。

 アルバムには、アルゼンチン生まれのフランシスコ法王の祈りの言葉や発言が盛り込まれ、新たに作られた曲が収められている。

 米誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)は、フランシスコ法王が韓国を訪問した際に英語で行った演説をアレンジした「Wake Up! Go! Go! Forward!」と題されたシングルを初公開した。

 同法王の声と群衆の拍手に、1970年代のロックをほうふつとさせるロックギターやキーボード、トランペットも加わる。

「寝ている者は誰も歌ったり、踊ったり、喜んだりすることはできない」とフランシスコ法王は曲の中で語っている。

 アルバムのプロデューサーかつアーティストであるドン・ジュリオ・ネローニ(Don Giulio Neroni)氏は、同誌に対し、フランシスコ法王の言葉と現代音楽はよく合うと語った。

 フランシスコ法王は近代において、欧州以外で生まれた初めての法王。保守的な性的モラルよりも社会の公正さを強調する同法王は、12億人のカトリック教徒以外からも幅広い支持者を獲得している。

 ロック調のものは伝統的ではないが、歴代の法王もこれまでに演説や聖歌、礼拝の歌などを組み合わせたアルバムをリリースしている。(c)AFP