【9月23日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(78)は22日、米首都ワシントン(Washington D.C.)郊外、メリーランド(Maryland)州のアンドリューズ空軍基地(Andrews Air Force Base)に到着した。訪米は就任後初めて。共産主義体制のキューバへの訪問を終え、資本主義の総本山とも言える米国に6日間滞在する。

 同空軍基地に降り立ったフランシスコ法王は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領一家や、ジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領らに出迎えられた他、同国カトリック教会の指導者や国民から選ばれた数百人も法王を歓迎した。伝統的な白の祭服をまとった法王は、集まった大勢の人々に手を振って応えた。

 オバマ大統領は23日、ホワイトハウス(White House)へ法王を迎えることになっている。法王は今回の訪米中、24日には連邦議会、25日には国連(UN)でそれぞれ重要な演説を行う予定。

 バチカン(ローマ法王庁)の情報筋によると、演説の主題は、金融とテクノロジーによる支配に対する批判、世界各地の紛争をめぐる主要国に対する非難、移民らの保護と歓迎、気候変動などになるという。

 フランシスコ法王の訪米は、フィラデルフィア(Philadelphia)で26、27日に開かれるカトリック教徒が集う国際的な祭典への出席で締めくくられることになっている。(c)AFP/Jean-Louis DE LA VAISSIERE