【9月22日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)は21日、米アップル(Apple)が開発を進めている電気自動車の市場への投入時期について、2019年に目標を設定したと匿名の情報筋の話として報じた。アップルがハイテク技術を搭載した電気自動車を開発しているとのうわさは絶えずささやかれ続けている。

 報道についてアップルはコメントを出していないが、WSJ紙によると、米カリフォルニア(California)州に本社を置くアップルは、自動車開発チーム「タイタン(Titan)」の規模をこれまでの3倍、約1800人にすることについてすでに許可しているという。

 また同紙は、アップルが開発を進めているのが自律走行車であるとの憶測が絶えない一方、現時点では、ドライバーの搭乗を必要とする自動車の投入が予定されていると伝えた。

 完成時期については、早ければ2010年代の終わりごろとなるとみられているが、既存の自動車メーカーと提携する可能性も拭いきれず、実際の投入時期が先送りされるとの見方もある。

 同社に関する最新ニュースを配信する「AppleInsider」が先週伝えたところによると、アップルは最近、プロジェクトの底上げを視野に、米電気自動車メーカー「テスラモーターズ(Tesla Motors)」からの人材確保も行っているという。

 一方、カリフォルニア州陸運局(California Department of Motor Vehicles)は18日、自律走行車の運転テストに関する公道でのルールについてアップル社側と協議したことを発表。同局の担当者は、AFPの問い合わせに対し、「アップル社との協議は、自律走行車に関する陸運局の規定を再確認するためのものだった」と、電子メールで回答を寄せている。(c)AFP