【9月22日 AFP】米当局は18日、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VolkswagenVW)が、米国で販売していた同社とアウディ(Audi)の約48万2000台のディーゼル車に、走行中は排ガス浄化機能を止め、排ガスが検査されていることを感知すると機能を作動させる違法なソフトウエアを搭載していたことを認めたと発表した。 

 米金融・経済情報サービスのブルームバーグ(Bloomberg)が21日伝えたところによると、米司法省は同社に対する刑事捜査を開始したという。

 捜査開始の報道は、今年上半期の販売台数で世界で首位に立ったVWに一層のプレッシャーを与えている。

 米環境保護局(Environmental Protection AgencyEPA)によれば、VWが搭載していたソフトウエアによって浄化機能が作動していない場合は、走行中、最大で基準の40倍の量の、窒素酸化物などを含む有害な排出ガスが放出される可能性があるという。EPAは18日、カリフォルニア当局とともに今回のVWの疑惑について発表していた。

 VWは18日、EPAやカリフォルニア州大気資源局(California Air Resources Board)、司法省から、「排ガス規制順守の問題に関連した」捜査を行う通知を受け取ったとして、調査への協力を発表していた。

 違反に対して科せられる罰金は、総額180億ドル(約2兆円)に達する可能性がある。(c)AFP