【9月17日 AFP】ドイツ心理療法士会(BPtK)は16日、ドイツに到着した難民のうち少なくとも半数が、戦争や危険な国外脱出の際に受けた心的外傷(トラウマ)により、精神衛生上の問題を抱えていると発表した。

 BPtKのディートリヒ・ムンツ(Dietrich Munz)会長によると、難民のうち暴力を目撃した人は70%以上に上り、拷問などの暴力の被害者となった人は50%以上に達した。

 疾患として最も多かったのは心的外傷後ストレス障害(PTSD)とうつ病だった。患者が自殺を考えるようになるほど深刻な事例も多かった。

 難民の子どものうち40%が暴力を目撃し、26%が家族の一員が暴力を受けるのを目の当たりにしていた。

 成人の40%以上は悪夢を見ており、トラウマとなった出来事を「あたかも今ふたたび起きているかのように」追体験する人は50%に達していた。(c)AFP