【9月17日 AFP】ブルキナファソで16日、暫定大統領と暫定首相が大統領警護隊によって身柄を拘束された。国会議長が明らかにした。これを受け、街頭ではブレーズ・コンパオレ(Blaise Compoare)前大統領を退陣に追い込んだのと同じ団体によるデモが起きている。

 国際社会からは、警護隊の行動への非難の声が直ちに上がった。国連(UN)とアフリカ連合(African Union)は2人の即時解放を要求している。

 暫定国会議長がAFPに送付した声明によると、16日の午後2時30分(日本時間同11時30分)、コンパオレ前大統領を支持する大統領警護隊の隊員らが閣議室になだれ込み、ミシェル・カファンド(Michel Kafando)大統領とイザック・ジダ(Isaac Zida)首相、閣僚2人を拘束した。

 AFPの記者によると、大統領宮殿付近では警護隊による大統領らの拘束を糾弾するために数百人のデモ隊が集結したが、兵士らの発砲により解散させられた。撃たれたのが実弾だったのかどうかや、負傷者の有無は不明。

 昨年に起きた反コンパオレ氏デモを率いた団体「Balai Citoyen」は、デモ隊に対し「現在進行中のクーデターに反対の意を示す」ために集結するよう呼び掛け、このメッセージはソーシャルメディア上で広く拡散した。(c)AFP/Romaric Ollo HIEN