【9月15日 AFP】インド警察は14日、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州でレイプ被害者の女性らを射殺した疑いで、男2人を逮捕した。当局が発表した。

 容疑者らは、同州のマウ(Mau)とシタプール(Sitapur)の両地区で先週末に別々に起きた女性2人の射殺事件に関与したとみられる。両事件を受け、同国ではレイプ被害者の安全をめぐる懸念が生まれている。

 12日に発生したシタプール地区の事件では、夫と一緒にマホリ(Maholi)周辺を訪れていた22歳の女性が射殺された。逮捕された男は、女性からレイプ被害の訴えを出され、保釈中の身だった。

 シタプールから約400キロ離れたマウ地区で13日に起きた事件では、レイプ被害者とされる18歳の女性が、同地区のダクシントラ(Dakshin Tola)周辺で2台のバイクに乗った6人の男のグループから銃撃を受け死亡した。地元警察関係者はAFPに対し、男1人を逮捕し、残る容疑者の行方を追っていることを明らかにした。女性は2011年に2人の男による集団レイプ被害に遭ったとされ、この事件に関する判決は今週下される予定だったという。

 レイプ容疑者が被害者を脅迫する事例はインドでは珍しくなく、多くの被害者が泣き寝入りを余儀なくされているが、殺人事件に発展するケースはまれだ。(c)AFP