観光客は「空爆」で死亡 メキシコ、エジプトに迅速な捜査要求
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【9月15日 AFP】エジプトを訪れていたメキシコ人観光客を含む12人が現地の治安部隊による攻撃を受けて死亡した事件で、メキシコ政府は14日、観光客らに対して行われた攻撃が空爆だったことを明らかにし、エジプトに対し事件の捜査を迅速に進めるよう要求した。事件ではメキシコ人少なくとも2人が死亡、6人の安否が不明となっている。
メキシコのエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は、エジプトの西方砂漠(Western Desert)地帯で発生したこの「重大事件」にメキシコ人14人が巻き込まれたと発表。駐エジプト・メキシコ大使によると、うち死者は2人、安否不明者は6人。残る6人は負傷者で、いずれも容体は安定しているという。
エジプト当局は、イスラム過激派を追跡していた治安部隊が13日、観光客らの車列を誤って攻撃し、12人が死亡、10人が負傷したと発表したが、使用された武器や犠牲者の内訳は明らかにしていない。
クラウディア・ルイスマシュー・サリナス(Claudia Ruiz Massieu Salinus)外相は記者会見で、負傷したメキシコ人6人が駐エジプト・メキシコ大使に語った話として、一行は食事をとるため止まった際に「航空機1機と複数のヘリコプターによる空爆を受けた」と発表した。
同外相によると、観光客の一行は11日にカイロ(Cairo)に到着。その2日後、バハレイヤ・オアシス(Bahariya Oasis)に向けて出発し、オアシスの近くで被害に遭ったとしている。一方のエジプト当局は、観光客らが「立ち入り禁止」地域にいたと発表しているが、具体的な場所は明らかにしていない。(c)AFP/Leticia PINEDA