【9月14日 AFP】ギリシャ・ファルマコニス(Farmakonisi)島沖のエーゲ海(Aegean Sea)で13日、移民らを乗せた過密状態の船が強風により転覆し、乳児4人と幼い子ども11人を含む少なくとも34人が水死した。

 犠牲者のうち8人の遺体は、沿岸警備隊の潜水員らによって船倉内で発見された。68人が海上で救助され、さらに30人は泳いで同島の海岸にたどり着き無事だった。

 正確な乗客乗員の数は分かっていないが、アテネ通信社(ANA)によると、船には定員を超えた人数が乗っており、強風にあおられて転覆した。

 ギリシャ海軍艦船により遺体はロードス(Rhodes)島に、また生存者はレロス(Leros)島に運ばれている。

 エーゲ海では移民らが犠牲になる同様の事故が相次いでおり、12日には、トルコの海岸に近いギリシャのサモス(Samos)島沖で別の船も転覆し、子ども4人が行方不明になる事故が発生。沿岸警備隊は翌13日も不明者の捜索を続けている。(c)AFP/Katerina NIKOLOPOULOU