■自身や家族の体験が原動力

 ドイツのDPA通信の委託で英世論調査会社ユーガブ(YouGov)が実施した調査によると、難民支援を手伝った人は、すでにドイツ人の5人に1人に上っている。カマーマイアーさんによると、難民の一時収容施設に寄付した人の多くは、最近ドイツに移住した人や、家族が移民だった人だという。

 難民の一時収容施設では、2人の難民を連れた若い男性が、2人の受け入れを許可してほしいと施設責任者を熱心に説得していた。

 匿名を条件にAFPの取材に応じたこの若者は、ボランティアで難民たちの通訳をしていると述べ、「私はドイツで生まれたけれど、両親はイラン出身だ」と語った。若者は「手伝わなければならないと感じたんだ」と述べ、毎日仕事帰りに一時収容施設を訪れ、「通訳でも車の運転でも必要なことはなんでもしている」と語った。「ただ人間的であろうというだけさ」(c)AFP/Hui Min NEO