【9月9日 AFP】米カンザス州立大学(Kansas State University)は8日、5日に行われたアメリカンフットボール開幕戦のハーフタイムショーで、同大学のマーチングバンドが取った隊列が巨大な男性器に見えるとソーシャルメディアで非難が相次いだ事を受けて謝罪し、5000ドル(約60万円)の制裁金を払うと明らかにした。

 同バンドによると、ショーは対戦相手の米カンザス大学(University of Kansas)のマスコット「ジェイホーク(Jayhawk)」が、SFシリーズ「スター・トレック(Star Trek)」に登場する宇宙船「USSエンタープライズ(USS Enterprise)号」に打ち負かされる様子を描き、ライバルをからかうつもりだったという。

 しかし、ツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)のユーザーらは、即座に隊列の写真を投稿し、宇宙船というより男性器に見えると非難した。

 同大学のカーク・シュルツ(Kirk Schulz)学長は、8日に公表されたバンドメンバーに宛てた手紙で「全体の状況の一部分だけを取り上げられてバンドがソーシャルメディアで非難されるのは残念だ」とし、「周知の通り、私はソーシャルメディアを愛している。しかし、それは同時に、情報を十分に知らされていない人たちが有害なコメントを投稿できる場でもある」と述べた。

 同学長は、対戦チームをやゆし、スポーツマンシップ精神に違反したとして、 米中部の大学リーグ「ビッグ12カンファレンス(Big 12 Conference)」に制裁金を支払うことを決めたと語った。(c)AFP