【9月8日 AFP】韓国の警察当局は8日、バスケットボールと柔道の現役・引退選手20人以上に対し、八百長と違法賭博の容疑で正式に捜査を開始したことを発表した。

 捜査のきっかけとなったのは、今年2月に行われたバスケットボールの試合での八百長疑惑。警察の声明によると、賭博仲間の柔道選手(28)のために、あるバスケットボール選手(29)が何回もシュートをミスするなどし、わざと試合に負けるよう操作した疑いが浮上した。バスケットボール選手の名前は、苗字で「金(Kim)」とのみ明かされている。

 これが発端となり現在、バスケットボール11人、柔道12人、レスリング1人の計24人の現役・引退選手が、インターネットの違法賭博サイトを用いたスポーツの試合の八百長の容疑で捜査されている。関連した賭博は掛け金100万ウォン(約10万円)程度のものから、数億ウォンの規模のものまであるという。

 韓国のプロスポーツ界は近年数々のスキャンダルに見舞われており、影響はサッカーからバレーボール、バスケットボール、モーターボートレースにまで及んでいる。(c)AFP