【9月7日 AFP】ドイツ各地の駅では6日、新たに到着した数千人の移民が、まるで英雄を迎えるような歓迎を受けた。

 子どもの手や小さな荷物を握りしめた移民らが列車から降り立つと、風船などを手に出迎えた人々が拍手で歓迎。写真を撮ったり、水や食料、衣料などを移民に贈ったりした。ドイツ警察によると、南部バイエルン(Bavaria)州にはこの日だけで過去最高の1万人の難民が到着する予定だという。

 内戦で荒廃したシリア・クサイル(Qusayr)からやってきたムハンマドさん(32)は「ここ(ドイツ)の人々は親切で、私たちを本当の人間として扱ってくれる。シリアとは違う」と、目に涙を浮かべながら語った。

 欧州では、トルコの海岸に遺体が打ち上げられたシリア難民の男児、アイラン・クルディ(Aylan Kurdi)君の写真をきっかけに、移民らに対する良心の呵責(かしゃく)が高まっている。(c)AFP