【9月5日 AFP】4日、シリア南部の都市スウェイダ(Sweida)郊外2か所で自動車爆弾が相次いで爆発し、シリア政権を批判するイスラム教ドルーズ(Druze)派の著名な指導者1人を含む26人が死亡した。在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「スウェイダの自動車爆弾による死者は26人に上っている。その他、50人が負傷した」と述べた。

 ラフマン氏によれば、シリア政権とイスラム過激派の両方を批判していたドルーズ派指導者、シーク・ワヒード・バラウス(Sheikh Wahid al-Balous)師が、スウェイダ郊外で車を運転中にこの爆発で死亡した。第2の攻撃は、負傷者が搬送されたダフル・ジャバル(Dahr al-Jabal)近隣の病院付近で発生したという。

 スウェイダは、内戦前のシリア人口2300万人のうち、約3%を占めていたイスラム教少数派のドルーズ派教徒が集中する都市。バラウス師を知る地元記者によると、同師はドルーズ派居住地域の保護を目的とした武装組織「威厳ある長老たち(Sheikhs of Dignity)」の指導者だった。

「威厳ある長老たち」は周辺地域で最も強力な民兵組織で、これまでイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」や国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」のシリアの傘下組織とも激しい戦闘を行ってきた。

 バラウス師が死亡する数日前、スウェイダの住民は市街に集結し、政府に電力や水の一定した供給を求めるデモを行ったばかりだった。(c)AFP