【9月4日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(78)が3日、伊ローマ(Rome)中心部の眼鏡店を訪れ、フレームの試着などを行った。

 伊メディアによると、フランシスコ法王は同日午後遅く、活気あふれる歴史地区のポポロ広場(Piazza del Popolo)近くにある眼鏡店に一般車で乗り付けた。店の前には大勢の人たちが集まり、窓から店内をのぞきこんだ。

 バチカン情報専門の通信社「I.Media」によれば、法王は40分ほどかけて眼鏡フレームをあれこれ試したあと、普通の値段を請求するよう店員に頼んだという。

 店員の話では、法王は「新しいフレームはいらないよ。この眼鏡を直してくれればいい。無駄遣いはしたくないからね」と語った。

 この眼鏡店のウェブサイトによれば、遠視持ちのフランシスコ法王は就任以前からこの店の常連客だった。前法王のベネディクト16世(Pope Benedict XVI)も顧客だったという。

 フランシスコ法王は今年3月、メキシコテレビとのインタビューで、誰にも気づかれずに町を歩きピザを食べられた法王就任前が懐かしいと語っている。また、巡礼者たちと交流しようと警備を振り切って人混みに分け入ったり、カトリックの教えを広める説教に冗談や物語を取り込んだりする法王として知られている。(c)AFP