【9月3日 AFP】米国防総省は2日、アラスカ(Alaska)州とロシアを隔てるベーリング海(Bering Sea)で、中国海軍の艦艇5隻を確認したことを明らかにした。同州には現在、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が滞在している。

 米国防総省の報道官によると、米軍がベーリング海で中国の軍艦を発見したのは今回が初。中国の世界における存在感が、自国沿岸からはるかに離れた海域にまで拡大している兆候とみられる。

 中国艦船は戦闘艦3隻、輸送艦艇1隻、補給艦1隻で構成され、アラスカ半島から扇形に島が連なるアリューシャン列島(Aleutians)近くの国際水域で確認された。

 中国は北極圏の埋蔵資源に強い関心を寄せており、2013年に北極の環境問題などを協議する政府間協議体「北極評議会(Arctic Council)」のオブザーバー資格を得ている。(c)AFP