【9月2日 AFP】国際移住機関(International Organization for MigrationIOM)は1日、欧州を目指し地中海(Mediterranean Sea)を渡った移民の数が今年は既に35万人を超え、その危険な旅路の途中で死亡した人の数が約2600人に達したと発表した。欧州が直面している第2次世界対戦(World War II)以降最大の移民危機の規模を示す数字だ。

 今年に地中海を渡った人の数は、既に昨年の通年人数21万9000人を上回っている。IOMの最新のデータによると、23万4778人の移民がギリシャに、11万4276人がイタリアに到着。次いでスペインに2166人、マルタに94人となっている。ギリシャに到着した移民の大半は内戦が長期化するシリア出身者で、イタリアに到着した移民の中ではエリトリア人が一番多かった。

 また、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、西欧への主要中継地点の一つであるマケドニアに到着した難民の10人中8人はシリア出身者だった。推定10万人が6月以降にマケドニアを通過し、うち3分の1が女性と子どもで、女性8人中1人は妊娠していたという。(c)AFP