【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は1日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は7-5、6-3、4-6、6-1で問題児ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を退け、2回戦へ駒を進めた。

 最も注目される1回戦の一つとなったこの試合は、今年の四大大会(グランドスラム)で3度目となるマレー対キリオスの対戦カードとなり、マレーは同カードの通算戦績を4戦全勝に伸ばした。

 英国の期待を背負うマレーは、2011年から全米オープンで8強入りを逃したことがなく、次戦ではアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)と対戦する。

 一方、股抜きショットや、仮眠を取る素振りを見せながら、敗戦を喫した世界ランク37位のキリオスは、今月下旬に行われる国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)ワールドグループ準決勝で、マレーへの雪辱を期す。

 マレーは、「第4セットの序盤に勢いを取り戻し、良いサーブを打って、楽にポイントを稼げた」と振り返った。

「とても蒸し暑くて、コンディションは厳しかった。走ったり、守ったり、いろいろとすることがあった」

「ニックは素晴らしいアスリートで、ショットの種類も豊富だ」

 マレーが第1セットを先取すると、チェンジエンドを終えたキリオスは、ベンチでかたく目を閉じた。

 仮眠らしきものを終えたキリオスは、寝ぼけ眼だったのか、第2セットでラケットを投げ飛ばしてしまう場面もありながら、2セットダウンと追い込まれた。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)の投光照明にクレームをつけていた20歳のキリオスだが、第3セットで序盤にブレークを奪い2-0とリードすると、その後の反撃をかわし、マレーから初めてセットを奪った。

 しかし、この勢いも長くは続かない。

 第4セットの序盤にブレークしたマレーは、いら立つキリオスを尻目に、4-1と一気に先行すると、18本のサービスエースと46本のウイナーを記録し、勝利を飾った。(c)AFP/Dave JAMES