【9月1日 AFP】タイ首都バンコク(Bangkok)で発生した爆発事件で、タイ警察が新たな容疑者として公表した女が8月30日夜、AFPの電話取材に応じ、自分は無実であり、トルコに住んでいると訴えた。

 タイ警察の報道官はテレビ放送された記者会見で、バンコク郊外のミンブリ(Minburi)のアパートで爆弾の材料が発見されたことを受け、同国南部パンガー(Phang Nga)県出身のタイ人の女、ワンナ・スアンサン(Wanna Suansan)容疑者(26)と、氏名不詳の男に逮捕状が出されたと発表。黒いヒジャブ(頭髪を覆い隠すスカーフ)を頭にかぶった同容疑者の身分証明書写真を公開した。

 AFPはワンナ容疑者の電話番号を入手。電話に出た同容疑者を名乗る人物は、自分は現在トルコ中部カイセリ(Kayseri)に夫と共に住んでおり、最後にタイにいたのは3か月前だと訴えた。

 さらに電話の人物は、「あのアパートには1年近く行っていない」と主張し、アパートは夫の友人にまた貸ししていたと語った。

 ワンナ容疑者を名乗る人物は、タイ人の友人から容疑者として名前が挙がっていると聞き、おびえていると話している。「ひどくショックを受け、友達が冗談を言っているのだと思った」。タイ警察ともすでに接触しており、喜んで捜査に協力するという。

 AFPは、電話に出た人物の身元を確認できていない。タイ警察は、ワンナ容疑者がトルコにいると把握しているのかどうかの認否を拒否している。(c)AFP/Aidan JONES/Jerome TAYLOR