【9月1日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は31日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第4シードの錦織圭(Kei Nishikori)は4-6、6-3、6-4、6-7、4-6でブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)に敗れ、ここ5年で3度目の1回戦敗退を喫した。

 昨年のファイナリストとして、今季の四大大会(グランドスラム)最終戦に臨んだ錦織は、世界ランク41位のペールに屈し、「1回戦で負けるのはいつも悲しい」とコメントした。

「彼は良いテニスをしていました。自分のテニスも悪くはありませんでした。次の試合に集中して、来年また強くなって戻ってきたいです」

 前回大会(US Open Tennis Championships 2014)の決勝でマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に敗れ、アジア男子勢初のグランドスラム制覇を逃していた錦織は、第4セットにマッチポイントを迎えたものの、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)と全仏オープンテニス(French Open 2015)で8強入りを果たし、シティ・オープン(Citi Open 2015)で優勝したときのような強さを見せつけることはできなかった。

「キャリアの中でも最高の時期を迎えています」とした錦織は、「たった1試合なので、なにかが変わってしまったとは言えません。どちらかと言えば、相手が良いテニスをしていたと言うべきでしょう。5セットマッチに敗れるのはつらいですが、最後まで戦いました」とコメントした。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)では、ふくらはぎの故障により2回戦で棄権を表明した錦織は、ペールとの過去2戦にどちらも勝利していたものの、トップ5選手としては初めて同選手に敗れる結果になった。

 第1セットを落とした錦織だが、その後の2セットを連取し、第4セットのタイブレークで勝利まであと一歩のところまで近づいた。

 それでも、マッチポイントを決めきれなかった錦織は、フォアハンドをネットにかけて、試合をフルセットにもつれさせてしまった。