【8月31日 AFP】米ニューヨーク(New York)のブロードウェー(Broadway)でミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」の主役ジャン・バルジャン(Jean Valjean)を最年少かつ黒人で初めて演じた期待の若手舞台俳優が、非常階段から転落して急死した。プロダクションが明らかにした。

 死亡したのは、7月末にブロードウェーデビューを飾ったばかりのカイル・ジャンバプティステ(Kyle Jean-Baptiste)さん(21)。ジャン・バルジャンの控えの代役(アンダースタディー)を務めてきた末に、ようやく主役の座を射止めた舞台が千秋楽を迎えた翌日の死だった。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が警察の情報として伝えたところによると、ジャンバプティステさんはブルックリン(Brooklyn)にある建物の4階の非常階段から足を滑らせて転落した。事故死とみられる。同紙によればジャンバプティステさんは非常階段に友人と座っていたが、立ち上がった際に背中から落ちたという。

 ジャンバプティステさんは楽日公演の直前、マイクロブログのツイッター(Twitter)への書き込みで「ブロードウェーでジャン・バルジャン役ができて、人生が変わった。とても感謝している」と喜びを語っていた。(c)AFP