【8月31日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で爆弾が爆発し20人が死亡した事件で、同国の警察は30日、事件に関連し逮捕された外国人容疑者は密入国を仲介する組織の一員であり、同組織が自分たちへの取り締まりに対する報復として事件を起こした可能性があると発表した。

 氏名が公表されていないこの外国人容疑者は29日朝、バンコク東郊のアパートで身柄を拘束され、現在はタイ軍の拘束下に置かれている。捜査当局によると、アパートからは爆弾製造装置と数十冊の偽造パスポート(旅券)も発見された。

 タイ国家警察によると、当局は同容疑者が不法移民の偽造文書取得を手助けする犯罪者グループの一員であり、爆弾攻撃は最近のタイ当局による取り締まりに対する報復だとみている。同グループは「国籍を詐称して、彼ら(不法移民)を第三国に送り出す組織」だとされる。(c)AFP/Jerome TAYLOR/Boonradom CHITRADON