【8月30日 AFP】アフリカのチャドは29日、ナイジェリアを拠点とするイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の戦闘員10人の銃殺刑を執行した。10人は同国の首都ヌジャメナ(N'Djamena)で38人が死亡した自爆攻撃2件をめぐり前日、有罪判決を下されたばかりだった。

 チャドの司法関係者は「10人は29日朝、ヌジャメナ北部の射撃場で処刑された」とAFPに語った。同国の治安関係筋も報道が事実であることを認めた。

 ボコ・ハラムの戦闘員に対するチャド初の裁判は26日に審理が開始され、被告10人は28日に死刑判決を受け、翌29日に処刑された。

 ナイジェリアの隣国であるチャド、カメルーン、ニジェールはそろってボコ・ハラムに攻撃されており、今年初め、同組織に対する共同掃討作戦を行うことを発表した。ボコ・ハラムの攻撃により周辺地域では、2009年以降これまでに1万5000人以上が死亡している。(c)AFP