【8月29日 AFP】米南部バージニア(Virginia)州で、地元テレビ局の女性リポーターと男性カメラマンが生中継中に銃撃を受け死亡した事件で、同州のテリー・マコーリフ(Terry McAuliffe)州知事は28日、自殺した容疑者が他にも銃を使った犯行を計画していた可能性があることを明らかにした。

 殺害されたアリソン・パーカー(Alison Parker)さん(24)とアダム・ワード(Adam Ward)さん(27)が勤務していた同州ロアノーク(Roanoke)のテレビ局WDBJ(WDBJ)を訪問したマコーリフ州知事は、2人を撃った元WDBJリポーターのベスター・リー・フラナガン(Vester Lee Flanagan)容疑者(41)について、「たくさんの銃弾を所持していた事実が今日、分かった。さらに多くの人々に危害を加える意志があったと思われる」と述べた。

 フラナガン容疑者は犯行から数時間後、同州ワシントン(Washington)へ向けて車で逃走中に警察に発見され、衝突事故の末に自殺した。

 犯行に使用されたグロック(Glock)社製の拳銃は、連邦政府の銃器取り締まり当局によれば、州内の銃器店で合法的に購入されたものだった。

 バージニア州警察(Virginia State Police)の捜査令状によると、フラナガン容疑者の車からは、弾丸が装填(そうてん)された拳銃と弾倉6個、実行リスト1枚、切手の貼られた手紙17通が見つかった。

 また、車内にあったブリーフケースの中には3種類の車のナンバープレート、かつら、ショールなどが入っていた。実行リストの記載内容は公表されていない。(c)AFP