【8月29日 AFP】中国北部・陝西(Shaanxi)省旬陽(Xunyang)県で27日朝、人工衛星打ち上げロケットの破片が、ロケット打ち上げから間もなく民家を直撃した。地元警察当局などが明らかにした。

 ニュースポータル新浪(Sina)はソーシャルメディアで、地元関係者の話として、27日朝、ごう音とともにロケットの部品が空から落下してきたと報じた。死傷者はなかったという。

 現場からの写真は、壁に亀裂が入り床にれんがの破片が散乱する中、男性が身長と同じくらいのロケットのノズルとみられる物体の脇に立っている様子を捉えていた。別の写真には、大きな穴が開いた赤い瓦ぶきの屋根が写っていた。

 旬陽県の警察当局者はマイクロブログ「新浪微博(Sina Weibo)」で、この破片がロケットの推進システムの一部であると述べ、住民にパニックを起こさないよう呼びかけた。

 国営の新華社(Xinhua)通信によると、実験や土地測量、作物収量推測、防災などに使われる地球観測衛星を載せた長征4号(Long March 4)ロケットは、隣の山西(Shanxi)省から、部品が落下する9分前に打ち上げられていた。(c)AFP