【8月29日 AFP】第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)は28日、女子200メートル決勝が行われ、オランダのダフネ・シパーズ(Dafne Schippers)が優勝を飾った。

 シパーズは衝撃的な走りを見せ、36年前に樹立された欧州記録を打ち破った。

 100メートルで銀メダルを獲得したシパーズは、フィニッシュでジャマイカのエレーン・トンプソン(Elaine Thompson)を差し切り、史上4番目のタイムとなる大会新記録の21秒63を記録した。

 トンプソンは自己最高記録の21秒66を記録して2着に入り、2011年に行われた世界陸上大邱大会(13th IAAF World Championships in Athletics Daegu)を制したジャマイカのベロニカ・キャンベル・ブラウン(Veronica Campbell-Brown)が、21秒97で銅メダルを獲得している。

 23歳のシパーズは、1979年に東ドイツ(当時)のマリタ・コッホ(Marita Koch)氏、1986年に同国のハイケ・ドレクスラー(Heike Drechsler)氏が残した21秒71の欧州記録を塗り替えた。

 第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)の七種競技で銅メダルを獲得しているシパーズを上回るタイムを残しているのは、フローレンス・グリフィス・ジョイナー(Florence Griffith-Joyner、米国)氏とマリオン・ジョーンズ(Marion Jones、米国)氏のみとなっている。

 上記4氏のキャリアにはドーピング疑惑がつきまとっているが、シパーズは何も隠し立てすることはないと語っている。

 シパーズは、「自分がクリーンだと分かっていますし、懸命に頑張っています。薬物検査をすべて受けていますし、それ以上話をしたくはありません」とコメントしている。(c)AFP