【8月28日 AFP】インド南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州で26日、公立病院の集中治療室で生後10日の男児がネズミにかまれた後、死亡した。

 この病院は同州にあるグントゥール公立病院(Guntur Government Hospital)。死亡した男児は尿路異常の治療のため新生児集中治療室に収容されていた。

 男児の母親チャバリ・ラクシュミ(Chavali Lakshmi)さんは27日、集中治療室で男児の指が食いちぎられていたことに気付いて病院スタッフに伝えたと、テレビ局の記者らに語った。「26日に息子が手術を受ける直前になって、右手の傷に気付いた。ネズミにかじり取られたものだ」

 男児の死亡を受け、アンドラプラデシュ州のナラ・チャンドラバブ・ナイドゥ(Nara Chandrababu Naidu)州首相は保健当局者3人を停職処分とし、事故の調査を命じた。男児がネズミにかまれて死亡したことについて州首相はツイッター(Twitter)上で「衝撃と嫌悪を感じている」と述べ、事故の再発防止に努めるよう当局者らに命じたと明かした。

 一方、インド紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)によると、病院側はネズミが出るとの苦情を受けて新生児集中治療室にはネズミ捕りを仕掛けてあったと釈明。今回の男児死亡を「不幸な事故だった」としている。(c)AFP