【8月27日 AFP】米投資銀行大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)の中国語名「高盛」にそっくりな社名を用いた中国の金融機関が、物議を醸している。

 この金融機関は、香港(Hong Kong)に隣接する中国南部深セン(Shenzhen)で営業する「高盛(深セン)融資租賃有限公司」。米ニューヨーク(New York)に本社を持つゴールドマン・サックスの中国名「高盛集団有限公司」と見間違えそうな社名だ。

 AFPが記載された番号に電話をかけて深センの会社に問い合わせたところ、応対に出た女性は「米国のゴールドマン・サックスとは何の関連もない」と語った。女性は選んだ社名(高盛)がたまたま似ていただけで意図的ではないと説明し、電話を切った。

 米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)によると、「高盛(深セン)融資租賃有限公司」の存在は、米国のカジノ労働組合が同金融機関の調査を要請する文書を中国の腐敗防止当局宛てに送ったことから明らかになった。「高盛(深セン)融資租賃有限公司」は英語の書体も本家とうり二つで、ブルームバーグは米ゴールドマン・サックスの「海賊版」と評している。(c)AFP