【8月26日 AFP】ドイツ政府は25日、シリア人による亡命申請の受け入れ要件を緩和したと発表した。欧州連合(EU)内に入ろうとする難民が殺到している南欧諸国の負担軽減につながることが期待される措置だ。

 第2次世界大戦(World War II)以降最大の難民危機に対するEUの対応に批判が集まる中、ドイツ政府は、シリア人の亡命希望者についてはEU内に最初に到着した国への送還を取りやめたと発表。EU加盟国の中で、シリア内戦を逃れた人々の亡命申請を事実上簡略化したのはドイツが初めて。

 欧州委員会(European Commission)のナターシャ・ベルト(Natasha Bertaud)報道官は、ドイツの措置は「対外国境に面した加盟国だけに欧州を目指す多数の亡命希望者の対応を任せておくわけにはいかないという事実の認識」を示すものだとしている。(c)AFP