【8月21日 AFP】イランと英国が、近日中に双方の大使館を再開する見込みであることが、イラン当局者の話により20日、明らかになった。両国の大使館は2011年、核問題をめぐり欧米がイランに科した制裁に激怒したデモ隊が首都テヘラン(Tehran)の英大使館を襲撃した事件以来、閉鎖されていた。

 また当局者はAFPに対し、フィリップ・ハモンド(Philip Hammond)英外相が大使館再開のため23日にイラン入りすることも明らかにした。ハモンド氏はイランと欧米諸国との核協議に加わり、歴史的な合意の締結に尽力した。

 英外務省もハモンド氏が近日中にイランを訪問すると認めたが、大使館の再開については言及していない。英外相がイランを訪問するのは十数年ぶりとなる。

 イランは先月14日、英中仏独露米の6か国との核協議で合意に達し、13年に及ぶ対立が終結。この合意に基づき、イランに科されてきた経済制裁は解除に向かうことになったため、産油国であるイランとの関係強化を目指す国々はこぞって強い関心を示し、テヘランには欧州諸国の政府関係者らが相次いで訪れている。(c)AFP/Siavosh Ghazi