【8月20日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で爆弾が爆発し20人が死亡した事件で、当局は19日、実行犯の疑いが持たれている外国人の男と、共犯者とみられる少なくとも2人の男の行方を追っていることを明らかにした。

 バンコクの裁判所は、事件現場の「エラワン廟(びょう)」(Erawan Shrine)付近の防犯カメラに写っていた男に対し、「計画的殺人および殺人未遂、爆弾製造」の疑いで逮捕状を出した。男は逮捕状で、背が高く肌の白い外国人と説明されているが、氏名は不詳とされている。

 警察は、男が「ネットワーク」の一員だったとみている。他の男2人も現場の防犯カメラ映像に写っており、実行犯を通行人から隠して犯行に協力した疑いがもたれている。

 国家警察報道官によると、外国人とされる男は、英語以外の外国語を話していたとの証言が寄せられている。また同報道官は、中東、南アジア、あるいは中央アジアの出身の明るい肌の色のイスラム教徒を指すタイ語の単語を用い、これら地域の出身の可能性がある外見だと指摘した。

 事件では少なくとも13人の外国人が死亡。負傷者のうち68人が現在も入院中で、うち12人が重体となっている。(c)AFP/Jerome TAYLOR