【8月19日 AFP】オーストラリアのメルボルン(Melbourne)が、5年連続で世界で住みやすい都市の1位に選ばれた。

 英経済誌「エコノミスト(Economist)」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence UnitEIU)」が発表した恒例の「世界の都市の住みやすさ」ランキングで、オーストリアのウィーン(Vienna)、カナダのバンクーバー(Vancouver)を抑え、メルボルンが5年連続で1位となった。

 ランキングは、世界中の140の都市を安定度、保健医療、文化・環境、教育、インフラの5つのカテゴリーの調査の結果を評価するもの。富裕国で、比較的人口密度の低い中規模サイズの都市が高得点を獲得した。トップ10のうち7つはカナダとオーストラリアの都市だった。

 調査によると、英ロンドン(London)、米ニューヨーク(New York)、仏パリ(Paris)、東京といった世界の中心的な都市は、「大都市の興奮」を売りにしているが、インフラの過剰拡大と大都市化のもたらした高い犯罪率などがマイナス面となっている。東京は15位、パリ29位、ロンドン53位、ニューヨークは55位だった。

 トップ5の都市は去年と同じだが、全体では3分の1以上に順位の変動があった。昨年より「住みよさ」の水準が落ちた都市は、フランスやチュニジアで起きたテロ事件、中東のイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」などに見られる、脅威の拡大による不安定な状況を反映したもの。(c)AFP