【8月19日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)の繁華街で爆弾が爆発した事件で、地元警察は、爆発で死亡した20人のうち少なくとも11人が外国人だったことを明らかにした。警察は現在、爆発直前の現場にリュックを置いて立ち去る様子が防犯カメラ映像に写っていた黄色いTシャツ姿の男の捜索を行っている。

 警察によると、外国人死者の内訳は、中国本土出身者が3人、香港(Hong Kong)出身者が2人、インドネシア人が1人、マレーシア人が4人、シンガポール人が1人だった。またタイ人の犠牲者は6人で、国籍不明者は3人としている。

 警察は18日、防犯カメラに写った不審者の映像を公開した。きゃしゃな若者に見える男は黄色いTシャツと濃い色のショートパンツを着用。リュックを背負って爆発現場となった「エラワン廟(びょう)」(Erawan Shrine)に入っていった。

 男はいったん座り込み、持参したリュックをベンチの下に置くと、青いプラスチック製の袋を提げてスマートフォンとみられるものに目をやりながら現場を後にした。

 国家警察報道官によると、男はその後同市でよく利用されているバイクタクシーに乗って走り去り、爆発はその3分後に起こったという。

 同報道官は地元テレビ局チャンネル3(Channel 3)に対し、「この男が事件の実行犯だったことは明らかだ」と述べるとともに、同時にこのバイクタクシーの運転手の特定も急いでいることを明らかにした。

 一方で治安当局幹部らは、この攻撃の動機を把握できたかどうかについては明らかにしていない。(c)AFP