【8月17日 AFP】インドネシア東部パプア(Papua)州で乗客乗員54人を乗せた旅客機が消息を絶ってから一夜明けた17日、同機のものとみられる残骸が見つかった山岳地帯への救助隊の到達は悪天候によって阻まれた。

 墜落したとみられるトリガナ航空(Trigana Air)のATR 42-300ターボプロップ双発機には、乗客49人と乗員5人を乗せ、同州の州都ジャヤプラ(Jayapura)を発って南に向かい、山岳地帯にあるオクシビル(Oksibil)を目指していた。また同機には、貧困家庭向けの支援金だった約65億ルピア(約5900万円)相当の現金が積まれていた。

 17日にはオクシビルから約15キロの山岳部で煙を上げている残骸が航空機によって発見され、早朝から軍や警察による捜索チームが標高2500メートル付近のこの現場へ向かったが、現場に到達しないまま午後5時30分(日本時間同)に活動を終了した。捜索活動は18日に再開される予定。

 墜落現場とされる写真には、炎で黒く焼かれたとみられる場所と、深い森に散らばる残骸が写っている。インドネシア国家捜索救助庁のバンバン・ソエリスティヨ(Bambang Soelistyo)長官は、不明機の墜落現場であることは「98%確実」で、生存者がいる可能性は「非常に低い」と述べた。乗っていたのは全員インドネシア人とみられている。(c)AFP/Levi Cunding