【8月17日 AFP】(一部更新)インドネシア東部パプア(Papua)州で16日墜落したとみられる旅客機は、同州の貧困家庭のための支援金だった現金約65億ルピア(約5900万円)を積載していたことが判明した。郵便局幹部が17日、明らかにした。

 パプア州の州都ジャヤプラ(Jayapura)にある郵便局のハリョノ(Haryono)局長によると、現金は局員4人がかばん4個に分けて護送していたという。

 旅客機は16日午後、乗客乗員54人を乗せてジャヤプラを発ち、山岳地帯のオクシビル(Oksibil)へ向かったが、着陸予定時刻の約10分前に降下開始の許可を求めた直後、消息を絶った。

■煙に包まれた残骸

 運輸省などによれば、オクシビル付近の村の住民から墜落の目撃情報や残骸の発見情報が寄せられているほか、17日早朝に不明機の飛行ルートをたどっていた捜索機が同じくオクシビル周辺で残骸を目撃した。現在、確認のため別の捜索機が派遣されており、また徒歩による捜索隊も現場へ向かっている。

 インドネシア国家捜索救助庁のバンバン・ソエリスティヨ(Bambang Soelistyo)長官は報道陣に、上空から発見された残骸は煙に包まれていたと語った。周辺は標高2600メートル付近の未開の森林で、捜索隊がたどり着くのは難航しそうだ。(c)AFP