【8月15日 AFP】2020年東京五輪のエンブレム問題で、自身のデザインが盗用されたと主張しているベルギーのデザイナー、オリビエ・ドビ(Olivier Debie)氏とリエージュ劇場(Liege Theatre)が、国際オリンピック委員会(IOC)を相手取り、リエージュ(Liege)の裁判所に五輪エンブレムの使用差し止めを求め提訴した。14日、担当弁護士が発表した。

 声明は、五輪エンブレムをデザインした佐野研二郎(Kenjiro Sano)氏の説明が「真摯(しんし)とはいえない」とし、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は、ロゴの使用を停止しなかったとしている。

「IOCの姿勢は、われわれに訴訟を起こすことを余儀なくさせた。この訴訟は2020年東京オリンピック大会組織委員会によるエンブレムの使用中止を求めるものであり、金銭的解決を求めるものではない」

 裁判は9月22日に始まる予定となっている。

 今月佐野氏は盗用を否定し、「世界に類のないエンブレムができたと確信した」と語っていた。

 またIOCと大会組織委員会側は、ドビ氏がデザインしたリエージュ劇場のロゴは商標登録されていないとし、使用は問題ないとしている。(c)AFP