■腐敗のまん延も一因か

 2013年には、中国東部の港湾都市・青島(Qingdao)で国営の中国石油化工集団(SINOPEC、シノペック)の石油パイプラインが爆発し、62人が死亡、136人が負傷。さらに、中国北東部・吉林(Jilin)省では家禽(かきん)処理工場の火災で120人が死亡した。クロソール氏は、近年のこうした事故はすべて、避難経路や防災訓練の欠如といった、安全対策不足が背景にあったと指摘している。

 活動家らは、中国でまん延する腐敗が、経営者が利益追求のため規則順守を回避することを可能にしていると指摘している。中国共産党と密接なつながりを持つタブロイド紙・環球時報(Global Times)は、この事故に関する透明性を呼びかけているが、天津企業のオンラインデータベースは爆発後に利用不可能になったと報じられている。(c)AFP/Kelly OLSEN