【8月17日 AFP】第22回世界バドミントン選手権大会(2015 TOTAL BWF World Championships)は16日、インドネシアのジャカルタ(Jakarta)で男子シングルス決勝が行われ、第1シードのチェン龍(Long Chen、チェン・ロン、中国)が21-14、21-17でリー・チョンウェイ(Chong Wei Lee、マレーシア)を下し、連覇を果たした。

 悲願の世界タイトル獲得を目指していたリーは、これまで以上の意気込みで決勝に臨んだものの、世界1位に君臨するチェンの前に約1時間で敗れ去った。リーはこれで対チェン戦4連敗となっている。

 2015年に入り、すでに4勝を挙げているチェンは、最後のスマッシュで母国に勝利をもたらすと、涙を流しながらコートにキスして喜びを表した。

 一方、女子シングルスでも第1シードのキャロリーナ・マリン(Carolina Marin、スペイン)が21-16、21-19でサイナ・ネワル(Saina Nehwal、インド)を退け、2年連続の金メダルに輝いている。

■混合ダブルスで歴史的快挙

 男子ダブルスでは、開催国インドネシアのモハマド・アッサン(Mohammad Ahsan)/ヘンドラ・セティアワン(Hendra Setiawan)組が21-17、21-14で中国の劉小竜(Xiaolong Liu)/邱子瀚(Zihan Qiu)組を破り、大声援を送る母国の観客の前で金メダルを獲得した。

 女子ダブルスでは、中国の田卿(Qing Tian)/趙ウン蕾(Yunlei Zhao)組が23-25、21-8、21-15でデンマークのクリスティナ・ペデルセン(Christinna Pedersen)/カミラ・リターユヒル(Kamilla Rytter Juhl)組を下して優勝を果たし、強豪国の実力をみせつけた。

 趙はまた、張楠(Nan Zhang、ジャン・ナン)とペアを組んだ混合ダブルスの決勝で、同じ中国勢のリュウ・チェン(Cheng Liu)/バオ・イーシン(Yixin Bao)組に21-17、21-11で勝利した。

 趙と張のペアは、これで世界選手権の混合ダブルスでは史上初となる3個目の金メダルに輝いている。(c)AFP/Nick Perry