【8月10日 AFP】米ラスベガス(Las Vegas)で開催されたハッカーの国際イベント「デフコン(Def Con)」で9日、高層ビルや塀に囲まれた建物の外から無線通信ネットワークに侵入できる機能を備えたドローン(無人機)が発表された。

 米国を拠点とする「エアリアル・アサルト(Aerial Assault)」のデービッド・ジョーダン(David Jordan)氏が披露したドローンは、ビルの屋上に着陸したり外壁の周囲を旋回したりしながら建物内部の無線ネットワークの「穴」を探ることが可能という。

 このドローンには、ハッカーやセキュリティー専門家がコンピューターネットワークの脆弱(ぜいじゃく)性をチェックする「侵入テスト」で使用するソフトウエアが搭載され、セキュリティー未対策のネットワークをスキャンして見つけ出すという。

 また、標的のGPS(全地球測位システム)座標を正確に記録し、取得したあらゆる情報をドローンの操縦者に送ることもできる。1機当たりの価格は2500ドル(約31万円)という。(c)AFP