【8月7日 AFP】中国の最高人民検察院は6日、職権乱用など汚職の疑いで当局が調査中の人物が自殺を図った場合、検察官らを厳罰に処するとする声明をウェブサイトに発表した。調査対象となった容疑者数人が自殺したことを受けた措置だという。

 習近平(Xi Jinping)国家主席が進める腐敗撲滅キャンペーンのもと、当局は多数の上級、下級幹部を摘発してきた。うち何人かは家族や親族のために自殺を図り、刑事手続きや不正に利得した財産の押収を免れた。

 中国誌「財新(Caixin)」が1月に報じたところによると、2012年以降、少なくとも50人の党や政府当局者が「不自然な原因」で死亡しているという。

 最高人民検察院は検察官が守るべき8つの行動規範を発表し、その中で、「違法」もしくは「極度に無責任」な行動によって調査対象となった容疑者が逃走や、負傷、自殺を図った場合、停職処分が下され、「規律や法に従って処分」されるとしている。(c)AFP