【8月7日 AFP】米NBCニュース(NBC News)は6日、米国防総省の統合参謀本部の電子メールネットワークが、ロシアを拠点とするハッカーの侵入を受け、2週間にわたり停止される事態となっていると報じた。

 同省報道官のバレリー・ヘンダーソン(Valerie Henderson)中佐は、統合参謀本部の電子メールシステムが調査のために停止されたことを認めたが、それ以上の詳細を明らかにすることは拒否した。

 NBCニュースは匿名の当局者の話として、サイバー攻撃が露政府から承認されたものかどうかは不明と報じている。一方で、このサイバー攻撃は、大量のデータを迅速に収集した自動システムに依存していたという。ネットワークへの侵入は7月25日ごろ発生し、軍人と市民合わせて約4000人に影響を与えたとされる。

 機密情報の不正な取得やアクセスはなかったとされるが、国防総省は調査の間、電子メールシステム全体を停止する決定を下したという。

 米政府は最近、2件のハッキングにより職員や下請け業者など2100万人の個人情報が被害を受けたと発表していた。(c)AFP