【8月7日 AFP】第16回世界水泳選手権(16th FINA World Championships)は6日、ロシアのカザニ(Kazan)で競泳男子100メートル自由形決勝が行われ、中国の寧沢濤(Ning Zetao、ネイ・タクトウ)が金メダルを獲得した。

 寧は47秒84を記録して、準決勝までトップタイムを出していたオーストラリアのキャメロン・マケボイ(Cameron McEvoy)を0秒11差の銀メダル、アルゼンチンのフェデリコ・グラビッチ(Federico Grabich)を0秒28差の銅メダルに抑えた。

ロンドン五輪金メダリストのネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian、米国)は7位に終わっている。

 2011年3月のドーピング検査で筋肉増強剤クレンブテロール(clenbuterol)に陽性反応を示し、1年間の出場停止処分を科された寧だったが、今大会で自身初の世界タイトルを獲得したことに喜びを隠せない様子だった。

「何が起きているのか分からない。今の気持ちを言葉にできないよ」と語った22歳の寧は、表彰式で母国の旗に敬礼した。

「レース前はメダルのことなど考えてなかった。とにかく全力を尽くそうとしただけだ」

 寧はまた、来年のリオデジャネイロ五輪について質問に及ぶと、「決勝に出られただけで大きな成果だ。リオ五輪のことを考えるのは早すぎる」とコメントした。(c)AFP