【8月6日 AFP】マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は6日、インド洋(Indian Ocean)のフランス海外県レユニオン(Reunion)島で先週見つかった残骸が、昨年3月に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便のものと確認されたと発表した。同機の墜落が確認されたのは初めて。

 同首相は記者団に対し、「レユニオン島で発見された航空機の破片が実際にMH370便のものであることが、国際的な専門家チームにより最終的に確認された」「昨年3月24日の発表の通り、MH370便は南インド洋で悲劇的な最後を遂げたという、物的証拠を手にした」と述べた。

 一方、フランスの検察当局は、残骸がMH370便のものである「可能性は非常に高い」と述べ、より慎重な姿勢を見せている。

 MH370便は昨年3月8日、クアラルンプール(Kuala Lumpur)から北京(Beijing)に向かっていた途中、不可解な針路変更をした後に消息を絶ち、各国が参加した大規模な捜索が行われたものの、発見には至っていない。

 先週、レユニオン島で長さ2メートルの「フラッペロン」と呼ばれる翼の一部が見つかったことは、答えを求める乗客乗員239人の家族らにとっての初めての希望の光となった。

 見つかった残骸は、仏南部トゥールーズ(Toulouse)近郊の軍事研究施設に運ばれ、マレーシアやオーストラリアの専門家の他、機体の製造元であるボーイング(Boeing)、そして、最も多くの犠牲者が出た中国の当局関係者らによって調査が進められている。(c)AFP