【8月5日 AFP】米国での殺人や加重暴行はここ数十年で大幅に減少したが、それでも1日当たりに起きる殺人事件は44件にも上り、なお高い水準が続いている。研究者らが4日、明らかにした。

 米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA)に発表された研究によると、殺人事件の発生率は、ピーク時の1980年から2013年までに半減しているという。それでも年間1万6000件、1日当たり44件の殺人事件が米国では発生していると研究は指摘した。

 しかし、ここ数十年にわたり減少傾向をみせていた殺人事件の発生件数だが、今年はいくつかの主要都市で上昇に転じており、首都ワシントン(Washington D.C. )では3日、主要都市の警察関係者が集まり、最近の暴力事件の増加とその対策について話し合った。

 同研究では、加重暴行発生率もほぼ半減したことが明らかにされている。これには児童の虐待や放置も含まれており、1992年の10万人当たり442件から2012年の同242件に減少している。(c)AFP