【8月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、エバートン(Everton)の本拠地グディソン・パーク(Goodison Park)で2日、同クラブで熱狂的なファンを持つダンカン・ファーガソン(Duncan Ferguson)氏の記念試合が行われ、古巣のユニホームに再び袖を通したウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)は、「不思議な」感情を覚えたと語った。

 2004年にマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に移籍するまで、少年期からトフィーズ(Toffees、エバートンの愛称)でプレーしていたルーニーは、ビジャレアル(Villarreal CF)との一戦に後半30分から出場すると、約3万5000人の観客からスタンディングオベーションで迎えられた。

 ユナイテッドのルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は、6日後に迫るトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との開幕戦をルーニーが無傷で迎えることができ、胸をなで下ろしているかもしれない。

「再びホーム側のロッカールームに入り奇妙な気分がした。素晴らしい歓迎を受けたが、そのことがうれしかった」

「エバートンのユニホームを着てプレーする姿を子どもたちに見てもらえてよかった。たくさんの思い出がよみがえった」

 現在43歳のファーガソン氏は試合終盤にピッチに立ったが、試合はタイアス・ブラウニング(Tyias Brownin)の1点に終わったエバートンに対し、ビジャレアルはヘラルド・モレノ(Gerard Moreno Balaguero)とマティアス・ナウエル・レイバ(Matias Nahuel Leiva)がゴールを決め、2-1で勝利している。

 1993年にスコットランド・プレミアリーグのダンディー・ユナイテッド(Dundee United)から当時英国人史上最高額でグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)に移籍したファーガソン氏は、1994年に当初は期限付きでエバートンに加入した。

 レンジャーズ時代にレイス・ローバーズ(Raith Rovers)のジョン・マクステイ(John McStay)にピッチ上で頭突きを見舞い、禁錮刑の処分を受けているファーガソン氏だが、エバートンには1998年にニューカッスル(Newcastle United)に移籍するまで在籍した。

 その後再びエバートンに帰ってきたファーガソン氏は、グディソン・パークでキャリアを終え、現在はコーチング・スタッフの一員としてチームを支えている。(c)AFP