【8月3日 AFP】サッカーFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2015)は2日、英ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、アーセナル(Arsenal)が1-0でチェルシー(Chelsea)を下した。

 アーセナルは、前半24分にアレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)が決めたゴールが決勝点となり、新シーズン開幕を控えるイングランド・プレミアリーグの覇権争いに名乗りを上げた。

 そしてアーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、通算14度目の対戦にして、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督から初勝利を収めている。

 対するチェルシーは、後半に反撃を仕掛けたものの、昨季までチームに所属し、今季からアーセナルのゴールマウスを守るペトル・チェフ(Petr Cech)の牙城を崩せず、完封負けを喫した。

 ベンゲル監督はBTスポーツ(BT Sport)に対し、「プレシーズンでわれわれはとても強固なディフェンスを築いていたので、良い結果だといえる。それは新シーズンを迎えるにあたってチームの基盤となる」と語った。

「精神状態も良好であり、われわれは危険な存在だと確信している」

 コミュニティーシールドでマンチェスター・シティ(Manchester City)に3-0と快勝しながらも、リーグ戦で優勝争いに絡めなかった昨季の記憶を、ベンゲル監督は忘れていないだろう。

 しかし、すでにチェフがフィットし、モウリーニョ監督との因縁にもひとまず終止符を打ったことで、プレシーズンの好調を維持して来週のリーグ開幕を迎えることができそうだ。

 一方、敗れたモウリーニョ監督は、チェルシーこそが「ベストチーム」だと主張している。

「アーセナルは10人で守っていた。自陣ゴールライン手前に全員配置し、よく組織されていた」

「彼らを祝福したい。彼らはカウンターで2、3回チャンスを作ったが、われわれは自分たちの組織的なサッカーをした」

 チェルシーのメンバー表にはジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の名前はなく、昨季から抱えるハムストリングの問題を引きずっていることが明らかになった。

 コスタの代役にはロイク・レミ(Loic Remy)が起用され、新加入のラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)はベンチスタートだった。

 この試合ではまた、アーセナルに移籍したチェフに対する古巣のファンの反応も注目されたが、キックオフ前にチェルシーのサポーターは、チェフをスタンディングオベーションで迎えている。(c)AFP/Tom WILLIAMS